今回は筆者がPythonを独学する上で一番使ったオンライン学習サイトのPyQを詳しく紹介します。
筆者は現在本業と副業共にPythonやPythonのフレームワークDjangoを用いてWebアプリケーションの開発などに従事してPythonを使っています。
筆者はエンジニアとして多言語の経験はありますが、Python自体は素人だったので普通に一から勉強して行きました。
下記に筆者が実際にやったPythonの勉強方法の記事を貼りましたが、その際に主に使っていたのがPyQです。
PyQを使ってPythonを学ぶ、仕事で使えるようになるために役に立ったと思っているので詳しく紹介していきます。
この記事では下記の事がわかります。
・「PyQで学べる事」
・「PyQのメリットとデメリット」
・「PyQの学習方法が自分に合っているのか」
この記事を読めば、PyQの学習内容やメリットとデメリットが参考になり、自分に合っているかのを判断する事が出来ると思います。
PyQを検討する際の参考にして頂けると幸いです。
PyQとは
提供サービス名 | PyQ |
---|---|
学べるスキル | Python(Pythonの文法、Webアプリケーション作成、機械学習、スクレイピング、データ処理、統計分析、など) |
料金 | 個人ライトプラン:3,040円/月(税込) 個人スタンダードプラン:8,130円/月(税込) |
受講形式 | 完全オンライン形式 |
就職支援サポート | なし |
公式HP | PyQ(パイキュー) |
PyQは、株式会社ビープラウドが運営しているPython学習に特化したオンラインプログラミング学習サービスです。
PyQとは、用意された課題をクリアしていく形式の、ブラウザだけで本格的なPythonが学べるオンライン学習サイトです。
PyQは分野や難易度別にクエストと呼ばれる課題が用意されていて、ブラウザ上でPythonを書き、クエストをクリアしていくことで、Pythonの習得を目指す形になっています。
そしてPythonに関しては、このPyQで大体網羅しています。
そのため初歩の初歩的な部分から学習が始まるのでPythonを触ったことがないという人も安心です。
写経して学ぶパートと、実際に演習問題を解いていくパートに分かれていて効率良く実力をつけながら自分の腕試しをして達成感もある学習方法になっています。
株式会社ビープラウドは、Python言語を中心とした様々な技術を駆使してWebシステムや、機械学習システムの自社開発、受託開発などの活動をしている会社です。
また、プログラミング言語Pythonに注力しており、Python研修やプログラミングオンライン学習サービスPyQ、さらには書籍の監修・出版等も数多く手がけられているため、社内の技術レベルも実績から信頼できるものになっています。
私もよく利用するIT勉強会支援プラットフォームの「connpass」というサービスの開発もしています!
Pythonの勉強会やAIの勉強会などが開催予定があれば参加しています。
(参照元)会社HP:株式会社ビープラウド
PyQの学習環境
Pythonにおけるプログラミング学習やWeb開発のチュートリアル等では、使い方・動作手順など無料で公開しているものがあります。
しかし、プログラミング初心者だとチュートリアルやドキュメントだけでは、環境構築での苦悩、英語ドキュメントの理解、情報鮮度の見極め方など、取り組むまでの課題が多くプログラミング学習に入る前で挫折することもあります。
その点、PyQではPCでブラウザ環境さえあれば、プログラミング言語Pythonの学習を始めることができます。
複雑なインストールや設定に悩むことはゼロになり、ネット環境が整っている場所であれば、いつでもどこでも学習できるプラットフォームになっています。
Pythonが実行できる環境を自分のPC上に作るのは初心者では慣れていないと大変である可能性があります。
環境構築そのものが初心者にはハード過ぎて、Pythonに辿り着く前に挫折する可能性が高いです。
下記はAnaconda3と言うディストリビューションをインストールする事でPythonの環境作成を楽にすることが出来ます。ただ、Anaconda3を入れることが出来ない時は別の方法で作成しないといけません。
Googleで検索して手順を調べても環境構築っていろいろな前提や依存関係の上に成り立つという性質があるので、Google検索で見つけた手順は書かれた時点ではそれでよかったけど今はもう違うとか、普通に発生します。
そのあたりの依存関係含め、いろいろと自力解決を求められます。
経験や知識があれば何とか出来るんですが、初心者がそれに対応するのはかなりキツいです。
PyQは時間や場所に制限されてしまう人にとって、できる限り取り組みやすい設計のサービスになっているため、初心者に選ばれる理由の一つになっています。
そのためPyQは、初心者でもPythonを学びたい人におすすめしています。
PyQのコース内容
主なコースとしては下記があります。
・未経験からのPython文法
・プログラマー向けPython文法速習
・実務で役立つPython
・Webアプリ・API
・スクレイピング
・データ分析・統計分析・機械学習
などのコースが存在しており、プログラミング未経験でゼロからのスタートであってもPythonを学習・習得できるよう設計されています。
PyQではPythonの幅広い分野のコースが用意されており、自分の目的やレベルに合った学習の選択しやすくなっています。
また、学習者が実務レベルを経験できるように、各コースに実務内容のクエスト(学習コンテンツの単位)を用意しているところが魅力的です。
上記でも記載した実務に役立つPythonコースで言えば、ユニットテストから設計まで含まれており、初心者用の技術書や無料オンライン学習サイトでは学びきれない内容に取り組むことができます。
PyQの料金・コース
コース名 | 金額(月)(税込) |
個人ライトプラン | 3,040円 |
個人スタンダードプラン | 8,140円 |
PyQには2種類のプランがあり、個人ライトプラン、個人スタンダードプランはどちらのプランでもPyQ内すべての内容の問題を学ぶことができます。
2つのプランはどちらも毎月定額で、学びたい内容を好きに学習することができます。
2つのプランで違うところは、個人スタンダードプランは個人ライトプランの内容に加え、PyQに投稿された過去質問の閲覧ができる、分からない箇所があった場合にはPyQシステム内からPyQチーム内のプロに質問をすることができるところです。
好きなタイミングでプランの変更もすることもできます。その場合はプラン変更のタイミングで日割り計算の料金になります。
最初はスタンダードプランで質問しながら進めていき、慣れてきたらライトプランで集中して進めることも可能です。
ライトプランは基本的に質問することができませんが、スタンダードプランはどうしてもわからない点や、納得のいかない点などを質問して、回答をもらうことができます。
また、他ユーザーが質問として投稿した内容を閲覧することが可能です。
この特典のメリットは確かに大きいです。やはりわからないところは出てくるものなので、それを質問できるのは強いです。
とはいえ、筆者はライトプランで良いとは思います。
解約したあとも学んだ内容やプログラムは保存したままになるので、再スタート時も解約直前の状態から始めることができます。解約中でも学習ノートと公開した回答は読むことができます。
なお筆者は最初は個人スタンダードプランを利用していましたが、一回も質問や他人のコードはみませんでした。そのため途中から個人ライトプランに変更しました。
お金を無駄にしてしまいました。
PyQのメリット
ここではPyQを使うメリットを紹介します。
・「環境構築が必要ない」
・「初歩的なところから応用まで幅広い」
・「価格が安い」
・「1,000問以上の実践的な課題がある」
・「自分の強化したい分野別コースで学ぶことも可能」
環境構築が必要ない
プログラミング学習って本質的でない環境構築の時点で頓挫してしまうパターンが多いんですが、PyQであれば提供されているプラットフォーム上で記述するだけで終了。
環境構築をする必要はありません。
そのため、最初からPython学習に集中することが出来ます。
下記の画像の様なエディタ風やJupyter NotebookというPython使用者なら一度は必ず使ったことがあるインターフェイスでコーディングをおこないます。
こんな感じで左に課題や情報が載っていて、それを見ながら右のコード欄に入力していきます。
出来たら実行ボタンを押すとコンソールに結果が示されます。
パッケージも最初からインストールされているので必要はありません。
初歩的なところから応用まで幅広い
汎用プログラミング用語のPythonについて、基礎だけではなく広い用途で使えるように学習内容が用意されています。
プログラミングの簡単な文法から積み上げ式で学習できるので、初心者でも安心して学習を進めることができます。
PyQで学べるpythonは、システム開発だけではなく、普段の作業の効率化も可能にする言語です。
PyQでは、プログラミング言語そのものが初めての人にとっても分かりやすく単純な四則演算・if文・for文などの初級の内容からWebアプリケーションの作成(Django)、機械学習や統計分析など幅広く学べます。
そのため、普段パソコン業務をされている方などにも向いており、幅広いコースの中から学習内容を選べるので自分の目的に合ったコース選択ができます。
PyQは契約期間中内は学習を続けることができます。そのため、仕事や学校に通いながらでも自分のペースで学習することができます。
価格が安い
PyQは安く、PyQを使用するだけならたったの3000円/月で始めることができます。
書籍1冊分の値段です。
Pythonのプロのメンターサポートの付いたスタンダードプランだとちょっと高くなりますが、実際に質問が出来て8000円/月は安いと思います。
1,000問以上の実践的な課題がある
PyQではPythonの課題を「クエスト」と呼んでおり、こつこつと積み上げ式で学習をしていきます。さまざまなコースや、目的に応じたクエストから、自分の目的やレベルに合ったに合った内容を選択し、学習を進めていくスタイルです。
実際に手を動かしながら実践形式で学んでいくので非常に続けやすいです。
プログラミングの学習には数をこなしていくことが大事です。PyQでは多くの問題の数をこなして着実にスキルを身に付けることができます。
PyQの学習方法には大きく分けて2つあり、正解コードをみながらひたすら同じコードを入力していく学習方法と、正解コードを見ずに自分で考えて入力していく学習方法があります。インプットとアウトプットの両方ができるので効率よく覚えることができます。
また、作成中のWebアプリケーションをPyQ上で起動でき、トライアンドエラーを繰り返しながら作れるので、エラーを解決するスキルを身に付けることができます。Python学習コンテンツは自動で最新のものにアップデートされていくので、常に新しい知識を学ぶことができます。
自分の強化したい分野別コースで学ぶことも可能
一覧から自分に合ったクエストを学んでいってもよいのですが、ある特定のコースを選択することで自分の強化したい部分だけに特化して勉強を進めることが可能です。
Pythonを勉強することでどのような状態になりたいかイメージしておくと選びやすいです。
ちなみにPyQを始める前に簡単なアンケートに答えるのですが、それを基に自分にオススメのコースがレコメンドされます。
筆者の場合は、機械学習を学びたかったので「プログラマー向けPython文法速習」
コースがサジェストされました。
PyQのデメリット
ここまで見てくるとPyQにはデメリットがないように感じられるかもしれませんが、逆にメリットがデメリットになってしまう可能性が多くあります。
ここではPyQを使うデメリットを紹介します。
・「環境構築不要のため実務でつまずく」
・「クエスト時にコードが中途半端に記述されている」
・「少しの半角・全角の違いで不正解になる」
・「Pythonしか学べない」
・「サポートは厚くない」
・「もうちょっと詳しい解説が欲しい」
・「PyQは費用が安いためだらだら続けてしまう」
環境構築不要のため実務でつまずく
先ほども言った通り、PyQは初心者でも簡単に始めやすいように環境構築が必要ないようになっているのですが、意外とPythonをはじめとしたプログラミング言語で苦労するのは環境構築。
コマンドプロンプトでの記述が出来ないと、Webアプリケーション作成もAPI連携など他ツールとのデータの繋ぎこみも難しかったりします。
そのため、PyQのプラットフォーム上で出来るようになったからと言って満足せずに実際にローカル環境でWebアプリケーションを作るなどしてみましょう!
クエスト時にコードが中途半端に記述されている
まあ、これは親切な点でもあるんですが、コードが中途半端に書かれているので分かりにくいクエストは分かりにくいです。
全て自分で書きたい的な問題もあります。
親切で丁寧だからこそのデメリットですね。
少しの半角・全角の違いで不正解になる
これは、やむをえないのですが、文字列などの半角全角のスペースなど本質的ではないところで不正解になります。
もちろんPythonの記法上のエラーであれば納得なんですが、文字列のちょっとした違いでも不正解になる!!
とはいえ、これはデータを扱う上では宿命的な問題なので目を瞑るわけにはいきませんよね。
データサイエンスの世界には、表記ゆれ(データの表記が若干違うこと)している名寄せというクソ大変な作業が待っているので!!
もし、アウトプットはあっていそうなのに不正解になる場合は文字列を見直してみましょう!
この問題は何回もありました。パッと見てわからないので苦労しました。(笑)
Pythonしか学べない
PyQはPythonを学ぶサービスなのでしょうがないですが、Python以外の言語を学ぶことはできません。
他の言語などを学びたい場合はProgateを取っ掛かりにすると良いと思います。
Progateで一周実施した後に本格的に学べば良いと思います。
逆に言うとPythonだけ学びたいならPyQで間違いないと思います。
サポートは厚くない
基本的には黙々とクエストを紹介していく作業になります。
クエストの質が高く説明も非常に丁寧なので、それだけでPython学習は続けられると思いますが、やはり進捗などを管理してくれたり色々と相談に乗ってくれるメンターがいないと効率が悪い面もあります。
人にもよると思いますが、サポートがない分途中で頓挫して中途半端に投げてしまう可能性があるということを覚悟しておいた方がよいでしょう!
もうちょっと詳しい解説が欲しい
これは筆者が感じたことだが、写経し設問とクエストをサクサク進めてという点ではやりやすくていいなと思いました。ですが、下記の点がイマイチかなと感じました。
- 設問ごとのテーマ(何を覚えて次に進むのか)
- 設問の内容についての解説
- 設問が終わった後に何を得るのか?
が直感的にわかりにくいのはもったいないなあと思いました。
本みたいに細かく書く必要はないと思いますが、個人的にはもっと内容があっても良いのかなと思ったりしました。
PyQは費用が安いためだらだら続けてしまう
なぜ上記の2つの条件を課すのをオススメするかというと、その理由はPyQの費用が安いことにあります。
PyQは3000円でPython学習ができます。Python書籍1冊の費用で、書籍1冊分の情報を超える量の勉強ができるのです。
そのため、「これだけの量を学ぶコストとしては安い」と考えてしまいます
その結果、「安いから退会しなくてもいい」と考え、だらだら継続課金してしまうのです。
実際、3ヶ月継続すれば10000円(3000円コースの場合)の費用が発生します。
「安いからこそ、退会はまだいいか」となり、勉強していないのにお金を払い続けてしまいます。
筆者がそうでした。
PyQがオススメな人とそうでない人
正直PyQは個人的に非常にオススメしたいサービスなのですが、オススメできる人とできない人がいます。
それぞれ分けて見ていきますので、あなたがどちらに当てはまるか考えてみてください。
オススメな人
PyQがオススメな人に共通して言えるのは、自分で進捗を管理できてモチベーションを保てる人です。
Pythonって最近流行っているし、少し勉強しとくか・・・という甘い気持ちだとなかなか継続できないです。
正直、そのような気持ちではどんなサービスを利用しても継続はできないと思いますが、強制力という意味では、まだプログラミングサービスの方がオススメです。
自分で進められる人はPyQで十分です。
Pythonを使ってデータ加工・解析できるようになりたい!初心者から脱却したい!という人そして自分でモチベーションを保てる自信のある人にはPyQが圧倒的にオススメです!
PyQ学習で効果が高い人
PyQ学習で効果が高い人は以下のような人です。
・Pythonで出来ることの全体概要を理解していない人
・Pythonでやりたいことが見つかっていない人
・プログラミングをやったことがないが、Pythonには興味がある人
なぜ上記のような人にPyQでの学習をおすすめするのかというと、PyQには以下の2つのメリットがあるからです。
PyQメリット1|Pythonで出来ることが首尾よくまとまっていること
PyQでは以下のようにPythonで出来ることが良くまとまっています。
つまりPython初心者が全体概要を理解して、Pythonで出来ることをイメージできるのです。
Python初心者の多くは「そもそもPythonを使ってどのようなことができるのか」を理解できていません。
実際、「Pythonは人気のプログラム言語だ」や「Pythonを使えば、機械学習ができる」という認識の人は多いです。
そのような人にとって「Pythonで出来ることを理解し、自分がやりたいことをイメージできるようになる」のは価値あることです。
PyQはPythonで出来る事を網羅的に紹介しているため、初学者にとって大きなメリットと言えます。
PyQメリット2|Pythonプログラムの練習問題が豊富であること
Pythonに限らず、プログラミング学習では自分でプログラムを書くことが重要です。
このとき練習問題を解くのは効果の高い学習です。
なぜなら答えがある問題を解くことで、間違えた箇所の答え合わせができるからです。
逆に答えの分からない問題を解くと、何をどう間違えたのか分かりません。
たとえば、受験勉強では解答のない練習問題を解こうとする人はいないはずです。
それは答えがないと、自分がなぜ間違えのかを振り返ることができないからです。
自分が間違えた箇所を答え合わせで振り返るときに、実力がアップするのです。
PyQでは以下のように練習問題を自分で解くような学習方法となっています。
練習問題が豊富にあるため、自分のやりたい分野を練習問題を使って勉強できます。
上記の2つのメリットがあるため、PyQで学習することでPythonで出来る事を理解し、練習問題を通じて自分がPythonをどれくらい理解しているかを測定できます。
しかし、当然PyQ学習の効果が低い人もいます。
オススメでない人
先ほどもお伝えしましたが、自分で進捗を管理できそうにない人は途中で頓挫してしまう可能性が高いのであまりオススメできません。
また、残念ながらディープラーニングについては詳しく載っていません。
そのため、ディープラーニングに関しては他のサービスや書籍などを利用して勉強するとよいでしょう!
さらに、Python以外のプログラミング言語も一緒に学びたい場合はPyQは向いていません。
Progateなどで最低限を学びそこからは他の教材や開発を実施して技術力を上げましょう。
PyQ学習で効果が低い人|PyQ学習をおすすめしない人
PyQ学習で効果が低い人もいます。たとえば、以下のような人はPyQの学習効果を期待できません。
・他の言語でプログラミング言語をやってきた経験がある人
・やりたいことが決まっている人
・すでにPythonで簡単なプログラムを書ける人
なぜなら、PyQには以下の2つのデメリットがあるからです。
以下で詳しく解説していきます。
PyQで学べる内容はウェブ検索で調べることができること
その気になれば、PyQで学べる内容はウェブ検索で調べることができます。
たとえば、「Python ウェブスクレイピング」と検索すれば、たくさんの検索結果がヒットします。
極論をいえばPyQ学習をしなくても、その気になれば自分で調べて学習可能です。
しかもPyQで学べる内容よりハイレベルのものがウェブで無料公開されています。
つまりPyQで学ばなくても、Python学習はできるということです。
Pythonプログラムの練習問題が初心者用に特化していること
PyQで紹介されているPythonプログラムの練習問題は、初心者のためのものです。
例えるなら、中学校1,2年生の英語を学ぶようなものです。
考えてみてほしいのですが、中学校1,2年生の英語を理解できない人が英語を仕事で使うには無理があります。
しかし中学校1,2年生の英語ができるからといって、仕事で使えるレベルの英語とは言えません。
つまりPyQの練習問題は、基礎としては大切な部分を学ぶことができるが、仕事で使うには物足りないレベルということです。
実際の業務では、このくらいのレベルでPythonを使いこなせないと仕事では役に立ちません。
要するに、私が伝えたいことはPyQで学ぶだけでは不十分ということです。
さてPyQのデメリットをお伝えしてきましたが、だからといってPyQの価値がゼロというわけではありません。
結局PyQを使って勉強したほうがいいのか?
PyQを使って勉強しようか悩んでいる人は「PyQを使って勉強したほうがいいのか?」と悩んでいるかもしれません。
その質問に対する回答は「学習者の状況次第」です。
なぜなら、PyQ学習が効果が高い人も低い人もいるからです。具体的には以下です。
PyQ学習で効果が高い人
・Pythonで出来ることの全体概要を理解していない人
・Pythonでやりたいことが見つかっていない人
・プログラミングをやったことがないが、Pythonには興味がある人
PyQ学習で効果が低い人
・他の言語でプログラミング言語をやってきた経験がある人
・やりたいことが決まっている人
・すでにPythonで簡単なプログラムを書ける人
あなたのPython学習モチベーションの源泉は何?
この記事を読んでいることは、少なからずPyQに興味があるはずです。
だからこそ、PyQで学習する前にPyQを使う学習を通じて何を得たいのか考えてみることをオススメします。
まずは上記を自分に聞いてみてほしいのです。
なぜなら、勉強は教材よりもモチベーションのほうが大切だからです。
たとえばモチベーションがあれば、学習教材がダメでもうまくいくことがありますが、モチベーションがなければどれだけ良い学習教材を使っても意味がありません。
衝動買いした本を読まずに積読書になることは多いように、一時の感情でモノを買うとどれだけ良い教材でも効果を得られないものです。
まずは、「PyQがいいと感じた理由」や「Pythonを使って実現したいこと」を考えてみてほしいです。
まずはPyQをやってみるのはアリ
自分のモチベーションが大切とお伝えしました。
しかし逆説的ではありますが、PyQで学習をすることでやりたいことが見つかる場合もあります。
たとえばPyQで学んでいると、Pythonで出来ることが次第に分かっていきます。
その過程で、「○○をPythonで出来るかもな」と気づく場合もあるでしょう。
そのためPythonでやりたいことが思い浮かばないからと言って、「PyQ学習は絶対NG」と言いたいわけではありません。
実際、学習のモチベーションに気づいていない人もいるはずです。
そのような場合は、お試しがてらPyQで学習を始めるのは悪くない方法です。
初心者に最適な教材
PyQは「Python学習者が初心者から中級者に向かたい人」に価値があることです。
それは、PyQというサイトにPythonの初心者用の情報が集約されていることです。
たとえるなら、中学英語を学ぶ教材と考えると分かりやすいです。
中学英語は、単語や文法の中でも英語を学んでいくための基礎を学ぶことができます。
Python学習おけるPyQは、英語学習における中学英語の教材のようなものなのです。
実際、PyQには初心者のために分かりやすい事例をたくさん用意してあります。
PyQで学べば、初心者に適した分かりやすいコンテンツがたくさん置いてある。これがPyQの最大の価値と言えます。
PyQは魔法の教材ではない
ここまでPythonのメリットやデメリットについて紹介してきました。
しかしPyQで勉強するにあたって、一つ理解しておいてほしいことがあります。
それは、PyQの内容を隅から隅まで勉強したとしても仕事でPythonを使いこなせるレベルにはなれないことです。
なぜなら、PyQの練習問題は初心者用に加工されており、実務で求められるレベルからは程遠い内容になっているからです。
たとえば練習問題の一つに注文を受け付けて、それを集計し出力するものがあります。
しかし、実際にプログラムを作るとなると、「注文の受付~集計結果の出力」だけで十分と言えるでしょうか。
おそらくそうではないはずです。
実際の仕事では、プログラムを通じて実現したいことを決め、「それを実現するためにプログラムを作る力」を求められるのです。
たとえば「注文受付画面」と「注文データベース作成」と「データベース解析で受注の多い商品の分析」を考えて、実装していくわけです。
このようにPyQで学んだ内容だけでは不十分です。
つまりPyQの内容を隅から隅まで勉強したとしても、仕事でPythonを使いこなせるようにはならないのです。
Pythonを使って何を達成したいのか?
私がお伝えしたいのは、PyQで学習することを目的にしてほしくないということです。
また、Python学習そのものを目的にするのも違います。
何より大切なのは、「Pythonを使って何をやりたいのか?」を見つけてほしいのです。
たとえば、私がPythonを勉強するときは以下のように思っていました。
私がPython学習を始めたときに考えていたこと
・仕事を劇的に効率化できるプログラムを書きたい
・転職先でも評価されるくらいのPythonを使いこなしたい
・機械学習を実務で使えるようになりたい
これらを実現したくてPython勉強をしていました。
PyQ受講の流れ
PyQにユーザー登録をする
PyQのホームページ右上の「学習を始める」から登録画面にアクセスできます。
ユーザー名、メールアドレス、パスワードなどを登録します。
クレジットカードの登録をする
クレジットカードの登録をします。クレジットカード、デビットカードで料金の支払いができます。
銀行振込には対応していません。
プランの選択をする
プランを個人ライトプラン、個人スタンダードプランプランから選択します。
途中で簡単にプランの変更もすることができ、変更したときには、料金は日割りで計算がされます。
チュートリアルを行う
まず、PyQについて基本的な使い方を学びます。
開発環境を準備することなく、ブラウザのコードエディタを使って学習が可能です。
コースの選択をする
ifから統計分析、機械学習などの幅広い学習コースが設定されています。
自分の目的やレベルに合わせて、選択をします。
受講をスタート
登録してからすぐに、PyQ上でPythonの学習が始められます。
まとめ
今回はPythonのオンライン学習サービスPyQを紹介しました。
プログラミング初心者からすでに学習し始めた人まで、誰もが難しいと感じる中身が見えないコンピュータの中をどう動かし理解するか、脳内にあるプログラムの設計図をコードにどう落とし込むのか、日々取り組めるよう学習内容も整えられています。
プログラミングは実際に書いて動かさない限り、学びになりません。
書籍を手にとって読むだけではプログラムは作れませんし、動画を見ているだけでもやはりプログラムは作れません。
プログラミングの最も大切な『書いて学ぶ』を実務レベルまで実現したのがオンライン学習サービスPyQになります。
また、各コースでプログラムが出来上がる喜びも味わえるので、モチベーションを維持しながら学習することができます。
プログラミング学習をこれから始めたい人、すでに始めているけど実務レベルまでの壁を感じている人、一度挫折してしまった人、継続できるプログラミング学習の環境としてオンライン学習サービスPyQを始めることを筆者はおすすめしています。