今回はPythonを独学する人(または未経験者)向けに筆者が実際に実施したPythonの勉強方法を紹介します。
筆者は現在(2020/12時点)PythonのフレームワークであるDjangoを用いて、Webアプリケーション開発に携わっているので、実際の開発で何を勉強する必要があるのか、また参考になった教材を紹介しますので参考になるかと思います。
※注意事項として筆者は他のプログラミング言語を習得しているため未経験者ではありません。ただ、Pythonは独学で習得し仕事で利用しているので参考になると考えてます。
筆者がPythonを学習したきっかけは機械学習の開発のためで、そのために利用されるPythonを一から学びました。
その実際に実施した学習方法を紹介します。
下記に記載した学習方法は基本有料登録が必要な物を多く利用しています。
そのため、完全に無料で勉強したい人には参考にはならないかもしれません。
この記事は、短期集中で勉強する人や学習サイトに有料会員になったり、書籍、Udemy等のお金がかかる教材等をガンガン利用しても良い人には参考になると思います。
筆者はPython単体での参考書の購入や教材の購入は少ないですが、その代わりAIや機械学習の参考書を多く利用しましたがそれでもPythonの勉強になったと思います。
また、Pythonの基礎レベルは習得が簡単ですが、発展的な内容を学習するときには独学が難しくなります。(機械学習やデータサイエンス、アプリ開発など)
ただ、継続的に開発を進めることで上記も徐々に慣れていくと思います。
下記にPythonを勉強した際に実施したことをまとめます。
①Progate(有料会員)のPython学習コース(五レッスン)を一周
②PyQ(有料会員)でPythonの基礎等を勉強
③実際にアプリケーションを開発する
Pythonの勉強方法
ここからは現役でPythonを利用しているエンジニアが実際にPythonを学習した方法を紹介します。
注意事項として筆者は基本的に学習の際は良い教材であればお金をどんどん使うため、全体的にお金がかかってしまいますが参考にしてみてください。
①Progate(有料会員)のPython学習コース(五レッスン)を一周
ProgateというサイトでPythonの学習コース(五レッスン)を一周実施します。
Progateはオンライン学習サイトとしてプログラミング初心者に、最も使われている教材です。
Pythonに関して基本的な内容を学ぶことができます。プログラム自体初めての方でも、わかりやすく最後まで学習することができます。
Progateはスライド形式で学習して、すぐにコードを入力できるので、初心者でも取り組みやすい形になっています。
Progateは環境構築が必要なく学習する事が出来ます。基本的に初心者がプログラミングを勉強するにあたって挫折する場所が環境構築です。
そのため、Progateは初心者が最初に学習するのにおすすめされています。
よく「Progateを何週やった方が良い」かと議論されますが、基礎を勉強するためには一周で十分です。
最終的にPythonを利用して何かを作れるようになるために学習する事を忘れないようにしましょう。
まず、Progateでやった事として、Pythonの学習コースを五レッスン実施します。
五レッスン実施するには有料会員になる必要があります。
有料会員は月額\1078(税込)になります。
少し高い感じがしますが、Pythonのコース単体ならば確実に10時間程で終わるため、一ヶ月だけ有料会員になって基礎学習をしてみても良いと思います。
また、Pythonのコースだけでは良いアプリケーションなどは開発出来ないため、下記に記載したものも有料会員期間中一緒に学習する事を筆者はおすすめしています。
HTML&CSS(全7レッスン) | Webページの見た目の作成の際に役に立ちます |
JavaScript(全7レッスン) | Webページの動的な動きの作成の際に役に立ちます |
jQuery(全4レッスン) | 色々な効果やアニメーションが実装の際に役に立ちます |
Command Line(全1レッスン) | 現場ではコマンドを叩いて操作する際に役に立ちます |
Git(全1レッスン) | ソースコードのバージョン管理や共同開発の際に役に立ちます |
SQL(全5レッスン) | データベースを操作するには必須となり開発の際に役に立ちます |
取り敢えず環境構築不要でプログラミングを体験または学習したい場合には、Progateで入門してみるのも良いと思います。
②PyQ(有料会員)でPythonの基礎と実務的な応用を学習
ProgateでPythonのコースを一周して基礎の基礎を習得したら、次はPyQを利用して基礎と実務的な応用を身に着けます。
PyQはプログラミング初心者にも優しく、また実務的なプログラミングを段階的に学べることを目指し、開発されたオンラインPython学習サービスです。
Pythonにおける書籍の監修やPythonのプロによるサポートもあり、内容は充実しています。
技術書1冊分(3000円相当)の価格ですがかなりの量のサンプルと演習があります。
なのでPyQのみでWebアプリ開発、スクレイピング、機械学習などの主要なPythonの機能を全て学習できます。
また環境構築不要なため、プログラミング初心者やPythonエンジニアを目指したい人におすすめです。
PyQには沢山のコースがあるので、自分がやりたいコースを見つけます。PyQを始める際のアンケートから探すことも可能です。
筆者の場合は機械学習のために勉強し始めたので、機械学習に必要なPythonの知識をつけ、仕事でWebアプリケーション開発の必要性などが出た際にはそれが学習できるコースを選択し学習しました。
おススメの使い方としては有料で高いので、短期で一気にやるべきだと筆者は考えます。
ただ、ボリュームがものすごく多いので直ぐに終了する事が出来ないかもしれませんが、継続してやった方が良いと思います。
PyQのコースプランは個人で利用する場合、以下の2つです。(2020/12時点)
・個人ライトプラン
・個人スタンダードプラン
どちらも教材は同じで、違いはPython学習サポートのあるなしだけです。
まずは個人ライトプランで入会して、もしサポートを受けたくなったら個人スタンダードプランに変更すれば良いと思います。
筆者は最初プロへの質問を目的に個人スタンダードプランを利用していましたが、特に学習サポートを利用する事がなかったので、途中から個人ライトプランに変更しました。
メンターサポートの付いた個人スタンダードプランだとちょっと高くなりますが、実際にプロに質問が出来て8000円/月は安いと思います。
プログラミングスクールなどは利用したことがありませんが、プログラミングスクールに申し込むと数万円はかかるので私としてはおすすめだと思っています。
PyQの詳細は下記の記事で紹介しているので是非詳しく知りたい方は参考にしてください。
③実際にアプリケーションを開発する
やはり技術力を上げるにはアウトプットが第一です。
そのため、何か目標を見つけ作ってみましょう。
作っていく中でわからないことがあったら調べ、そして作りを繰り返します。
どんどんインプットとアウトプットを実施することによって技術力を高めることが出来ます。
私も写経したサンプルを改造したり、一からPythonでプログラムを作ったりしました。
その際のトライアンドエラーのおかげで技術力が高められました。
また、下記には筆者のGitHubのリポジトリリンクを張ったので、そこから飛ぶといくつか公開しているPythonのプログラムがあるので参考にしてみてください。
その他の学習時使用教材の紹介
下記は基本的には必要ありませんが、筆者が買ったものとして参考にしてみてください。
参考書
ここからは実際に購入した参考書を紹介します。
みんなのPython 第4版
通称「みんパイ」と呼ばれ、長年親しまれてきました本の最新版です。おそらくPythonの国内普及に最も貢献した本です。
Pythonの入門書として基本事項をしっかり網羅していますが、この第4版の特徴は、データサイエンスや機械学習の概要にも触れている点です。本書のコードは、Anacondaで動かすことを前提にしています。
筆者は上記を辞書代わりにするよう買ったが残念ながらあまり利用していません。
基本困ったらWebで検索して対応しているので使用しませんでした。時間がある際には読破しようと考えてます。
退屈なことはPythonにやらせよう ―ノンプログラマーにもできる自動化処理プログラミング
上記の本はExcel、Word、PDF、Webスクレイピング、フォルダ管理、画像など、業務に使えそうなネタが詰まってます。業務でPythonを使う方は参考になると思います。
前半にPythonの基本もあるので、この一冊あれば大抵事足りるかもしれません。開発環境はIDLEを使用しており、IDLEによるデバッグ方法がしっかり書いてあるのが良いと思います。
ただ筆者はIDLEを利用した事がないので、基本的に「VSCode」でコーディングをしています。
また、機械学習などは「Jupyter Notebook」や「Google Colaboratory」を利用することもあります。
読んだ雑誌
Pythonエンジニア養成読本
Pythonについて詳しく勉強したい方にはおすすめしません。
Pythonについて浅く触っている感じです。そのため筆者は簡単な読み物として購入しました。
本の内容は以下になっています。
1章 よくわかるPythonの世界
2章 これだけはしっておきたいPython言語はじめの一歩
3章 開発環境とチーム開発
4章 PyData入門
5章 入門Webアプリケーション開発
6章 環境構築の自動化
他は機械学習関連の参考書を多数購入しています。
是非紹介して欲しい方がいれば紹介します。
動画学習
Udemy
Udemyは世界中の講師が動画を投稿しているサービスです。
教材は買い切りのため、教材ごとに「何ができるようになるのか」が明確に設定されているので目的にあった教材が購入しやすいです。
ただ、通常時は2万円ほどするコースも多く普通に高いと思いますが、基本的にセール中に買うことで1,000~2,000円台で購入することができます。
筆者も買うときはセール中の時しか買いません。
筆者が買っているPython学習用動画は下記のみになります。
現役シリコンバレーエンジニアが教えるPython 3 入門 + 応用 +アメリカのシリコンバレー流コードスタイル
評価も高く現役シリコンバレーで働いているエンジニアが教えているのもポイントが高いです。評価も高く内容も良いです。
他にも20件以上買ってあるのですが、他はAI関連やドローンなどのIoT関連、FXやスクレイピング、Webフレームワーク(Django)の勉強用に買っているのもたくさんあります。
paizaラーニング
paizaラーニングのpython3入門編(全11レッスン)もおすすめです。
会員登録してあれば全てのコースが無料で学習できます。
会員登録は無料で出来ます。
基本的な使い方は動画学習した後に演習をする形の流れです。
基本的な基礎を学ぶことが出来無料で出来る事がメリットです。
デメリットとしては時間がかなりかかるところです。
筆者も演習を目的に一応全コース実施しています。
まとめ
今回は実際に筆者がPythonを勉強した方法を紹介しました。
現在Pythonを利用して仕事をしているため是非参考になれば良いと思います。
色々教材等を紹介しましたが、少しでも独学しようとしている人、プログラミング未経験者、Python未経験者の参考にしていただければ幸いです。